母乳とミルクの混合育児|メリット・デメリットと上手なやり方を助産師がやさしく解説 【助産師監修】

「母乳が足りていない気がする…」「ミルクも使っていいのかな?」——そんなふうに悩むママは少なくありません。

実は、母乳とミルクを上手に組み合わせた「混合育児」は、赤ちゃんにもママにもやさしい育児スタイルのひとつです。

とはいえ、「混合育児ってどうやるの?」「母乳が出にくくなったりしない?」「ミルクの量はどう決めるの?」など、不安や疑問もありますよね。

このページでは、助産師の視点から、混合育児のメリット・デメリット、具体的なやり方やコツをやさしくご紹介します。

赤ちゃんに合った育児スタイルを見つけたい方や、混合育児を始めたいママ・パパにとって、安心できるヒントになればうれしいです。

*当サイトは、プロモーションを含みます

目次

母乳とミルクの混合育児のメリット

ママと赤ちゃん画像

混合育児は、「完全母乳」や「完全ミルク」にこだわる必要はなく、それぞれの家庭や赤ちゃんに合ったやり方を選ぶ柔軟な方法です。

まず、「完全母乳」を目指さなきゃ!頑張らなきゃ!というママの心の負担から解き放たれます。ストレスは母乳分泌を減らすので、ママの気持ちが楽になる、楽しく育児に向き合えるのは大きなメリットといえます。

ママ自身が母乳を頑張りたいなら、それはいいですが、パパやおばあちゃんなど周りの大人が「母乳で!」というのは大きなストレスになるので、「混合でもいいんじゃない?」というスタンスで見守ってください!決めるのはママです。

その他の母乳ミルク混合育児のメリットを見ていきましょう。

母乳不足を補える

母乳だけでは足りていないかも?と感じたときに、ミルクで補うことができます。赤ちゃんの栄養を安心して確保できるのは大きなメリットです。

「本当は母乳だけで育ててあげたかった」――そんなふうに感じることもあるかもしれません。母乳の分泌が始まるまでは時間のかかる方もいます。頑張っても足りないことがあるかもしれません。そういうときは、自分自身を責めるのではなく、「足りない分を補う薬」と思ってミルクを飲ませましょう。

母乳を増やしたいときは、母乳を増やす方法の記事も参考にしてください

ママが身体を休めやすい

赤ちゃんのお世話は24時間体制。毎回の授乳がママ一人の負担になると、どうしても体も心も疲れてしまうことがあります。

そんなとき、混合育児はママの体を休める助けになってくれます。

夜間の授乳をパートナーや家族がミルクで代わってくれるだけでも、ママはぐっすり眠ることができます。少しでもまとまった睡眠がとれると、心にも体にも余裕が生まれ、母乳の分泌がよくなることもあります。

また、体調がすぐれないときや外出が必要なときにも、ミルクがあると安心です。無理に母乳をあげようと頑張りすぎなくても、赤ちゃんがしっかり栄養をとって成長してくれるサポートになるのです。

「母乳をあげたい気持ち」はとても尊く、がんばるママの姿は本当にすばらしいもの。でも、ときには少し立ち止まって、ママ自身の体をいたわることも大切です。

混合育児は、そんなママの思いと体を両方大切にしながら、赤ちゃんの育ちを支えてくれるやさしい選択肢のひとつです。

家族が授乳を手伝える

パパや祖父母がミルクをあげることで、ママは授乳の合間に休息がとれたり、赤ちゃんと過ごす時間に少し余裕が持てたりします。また、家族が授乳に参加することで赤ちゃんとの絆が深まり、みんなで育児を支え合う感覚が生まれます。

家族みんなで協力しながら赤ちゃんを育てられるのが、混合育児の素敵なポイントです。

母乳とミルクの混合育児のデメリット

一方で、気をつけておきたい点もあります。

母乳が出にくくなることがある

ミルクの割合が増えると、母乳を吸う回数が減り、分泌量が少なくなることがあります。バランスを見ながら進めていきましょう。母乳の量を増やしていきたい場合は、母乳についての記事も参考にしてください。

母乳が出ない原因知り、母乳を増やす

ミルクの準備に時間がかかる

哺乳瓶の消毒や調乳、持ち運びの手間など、母乳よりも準備が必要です。外出時は少し工夫が必要になるかもしれません。

家で赤ちゃんが泣いている際にミルクで待たせる時間は、親として苦痛です。ミルクや離乳食の時期だけでも、水とお湯が瞬時に出せるウォーターサーバーがあるとミルクは秒で作ることができます。自分のことを放ったらかしにしてしまいがちなママの水分摂取も手軽になります。

小さいお子さんがいる世帯限定のキャンペーンをしているところもあります。ウォーターサーバーを導入するのも楽に育児をする一つの手段です。赤ちゃんに使えないウォーターサーバーもあるので、詳細は下記の記事を参考に見てください。

ミルク作りに使えるウォーターサーバーが超便利!

赤ちゃんが母乳を嫌がることがある

哺乳瓶に慣れてしまい、母乳をうまく吸えなくなる「乳頭混乱」が起きることも。なるべく両方バランスよく続けるのがポイントです。

母乳とミルクの混合育児のやり方

赤ちゃんの様子やママの体調に合わせて、混合育児にはいくつかの方法があります。

母乳の後にミルクを与える

最初に母乳を飲んでもらい、それでも足りなさそうなときにミルクを足す方法です。母乳の分泌を促しながら、必要な栄養も補えるので安心です。

母乳とミルクを交互に与える

たとえば、午前は母乳・午後はミルク、など交互に授乳するスタイル。ママのスケジュールや体力に合わせて調整できます。

特定の時間帯にミルクを与える

「夜だけミルクにする」「お出かけのときだけミルクにする」など、時間を決めて取り入れる方法もあります。生活リズムを整えるのにも役立ちます。

母乳とミルクを混合する割合の決め方

哺乳瓶を持つママと抱かれて眠る赤ちゃん画像

混合のバランスは、赤ちゃんの様子を見ながら柔軟に調整していきましょう。

体重や月齢に合わせてミルクを足す

赤ちゃんの体重が増えているか、排泄の様子はどうか、満足そうにしているか…などを観察して、必要に応じてミルクの量を調整します。

成長に合わせてミルクの量を調整する

生後すぐは頻回授乳が必要ですが、月齢が進むと間隔が空いてきます。そのときどきの成長に合わせて、無理なく見直していきましょう。

母乳とミルクの混合育児を成功させるコツ

混合育児をスムーズに続けるためには、ちょっとしたコツが役立ちます。

家族の協力を得る

ミルク授乳はパパにもお願いできます。「一緒に育てている」という感覚が持てると、ママの心にも余裕が生まれます。

無理のない授乳間隔にする

「○時間おき」と時間にとらわれすぎず、赤ちゃんのペースを大切にしながら、ママの体にも負担がかからないリズムを見つけましょう。

母乳とミルクの混合育児に関するよくある質問

赤ちゃんが哺乳瓶を嫌がるときの対処法は?

・乳首の形や柔らかさを変えてみる
・温度やタイミングを見直す
・授乳時の姿勢や抱き方を変える
など、いくつか工夫することで受け入れてくれることもあります。

授乳後すぐに泣くのはなぜ?

・まだお腹がすいている
・げっぷが出ていない
・眠い、寂しい、おむつが気持ち悪い
など、泣く理由はさまざま。赤ちゃんのサインをひとつずつ見ていきましょう。

まとめ

混合育児は、「母乳が足りないかも」「体を休めたい」というママの気持ちをやさしく支えてくれる育児スタイルです。

大切なのは、ママと赤ちゃんが笑顔で過ごせること。
完璧じゃなくても、迷いながらでも、赤ちゃんと一緒に少しずつ慣れていけば大丈夫。

助産師としても、がんばるママをいつも応援しています。
あなたらしい育児を、安心して続けてくださいね。

よかったらシェアしてね!
  • URLをコピーしました!
  • URLをコピーしました!

コメント

コメントする

目次