赤ちゃんの爪は妊娠5か月頃から生えてくるので、『産まれた当日に爪を切る』ということもよくあります。大人と違い、小さくて柔らかくて薄い爪。どんな爪切りで、どれくらい切るのか、いつ切るのかというタイミングなど、心配なママ・パパも多いのではないでしょうか。
ここの記事を読むと、爪切りの選び方から、赤ちゃんにケガさせないよう安全に爪を切ってあげるためのポイントなど、大人と違う爪切りポイントを完全マスターできるようになります。
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赤ちゃんの爪切りはいつから?
最初に爪切りをするのは、いつ?
おなかの中にいる妊娠5か月頃から爪は生えてきます。そして少しずつ伸びているので、出生当日には爪先が白く伸びている赤ちゃんがほとんどです。
爪先の白い部分が伸びている場合は、切ってあげましょう。出生当日に爪切りをすることも多々あります。
切らないとどうなる?
赤ちゃんの爪は薄くて柔らかいので、割れやすく、先端が鋭くなっていることもあります。手を顔のところに持っていくこともよくあるので、顔や体を無意識にひっかいてしまい、顔や体にキズがつくこともよくあります。
伸びた爪の先には雑菌も繁殖しやすいものです。月齢がすすむと赤ちゃんは手足を舐めるようにもなるので、雑菌から守ってあげる必要もあります。
赤ちゃんの安全面と衛生面からみても、爪は適度に切ってあげましょう。
爪を切る頻度は?
週に1〜2回の頻度で切る必要があると覚えておきましょう。
赤ちゃんは新陳代謝が活発なため、爪が伸びる速度も早めです。お風呂あがりや赤ちゃんが寝ているときなど、2~3日に1回程度は爪先までチェックし、爪の白い部分が伸びてきたら切るタイミングです。
赤ちゃん用の爪切りがいる?
必要です。大人用の爪切りを使うと切りすぎてしまうことがあるため、赤ちゃん用を準備しましょう。
大人の爪のように『バチンバチン』と切るイメージと違い、赤ちゃんの爪は柔らかく薄く小さいです。大人用の爪切りでも切れますが、毎日のように新生児の爪を切っている助産師の私でも、大人用の爪切りで赤ちゃんの爪を切るのは、怖いので、なるべくしたくないです。ケガの可能性を下げるためにも、切りやすい赤ちゃん用の爪切りを準備しましょう。
いつからいる?いつ買い揃える?
使う頻度の多く、退院後すぐから使うので、出産前に揃えておきましょう。
いつから使えるかは、爪切りによって「新生児から」「生後3か月から」「1歳から」など商品により異なりますが、退院後使えるよう、その時期にあったものを準備しておきましょう。
いつまで使う?
いつまで使えるかというのは、商品に記載はありません。〝大人と同じ爪切りのほうが切りやすいかも”と感じるまで赤ちゃん用で問題ありません。
赤ちゃんから幼児になっても大切なのは、爪切りの種類ではなく、安全に切りやすい爪切りで綺麗に爪を切ってあげることです。
ちなみに助産師である私自身、子どもの爪は3~4歳くらいまで、この赤ちゃん用ハサミタイプで爪を切っていました。
赤ちゃん用爪切りの選び方
タイプで選ぶ
大人用の一般的な爪切りは「てこタイプ」といわれますが、赤ちゃん用は「てこタイプ」以外にも「はさみタイプ」と「やすりタイプ」があります。便利な電動式もあります。
それぞれ特徴があるので、特徴などをみて使用しやすいと感じるものを選びましょう。
新生児におすすめ「はさみタイプ」
初めて使用する爪切りとして主流になっているのは、「はさみタイプ」です。赤ちゃんの小さな爪に合わせて、赤ちゃんの肌をキズつけないよう、刃の先端が丸くなっているつくりになっています。
赤ちゃんの小さな爪を確認しながら、少しずつ切れるので、薄くて柔らかい爪も丁寧に切ることができます。
一般的には、生まれたばかりの赤ちゃんには「はさみタイプ」の爪切りを使い、成長に合わせて大人用の爪切りと同じタイプの「てこタイプ」へ移行していくことが多いです。
この「はさみタイプ」は、てこタイプと違い、てこの中に爪が入り込んでしまうこともないため、衛生的に使用できるのもメリットです。
安定感があって使いやすい「てこタイプ」
大人用の爪切りと同じ「てこタイプ」なので、普段使っている爪切りと同じで、「はさみタイプ」より使いやすく感じるママ・パパも多いかもしれません。
大人用と形は同じですが、サイズが小さく、赤ちゃんの爪の大きさに合わせた刃が付いています。切りすぎを防いで深爪しにくく、長さも揃えやすいのがメリットです。
ただ、この「てこタイプ」は新生児の薄く柔らかい爪には、あまり向きません。切る瞬間の「パチン」という衝撃が爪に負担をかけやすいため、ある程度爪がしっかりしてくる9か月頃からの使用がよいでしょう。
爪切りが不安な方には「やすりタイプ」
赤ちゃんの小さな爪を切るのが怖い・不安という場合は、爪を切るのではなく、爪を削る「やすりタイプ」をおすすめします。
ひっかきキズの防止にもなるので、「はさみタイプ」や「てこタイプ」で爪を切ったあと、小さな尖った部分などをなくし滑らかに仕上げるために、この「やすりタイプ」を使用する方も多いです。私自身もこどもの爪は、はさみタイプ⇒やすりタイプで整えていました。
「やすりタイプ」には手動と電動があります。電動はアタッチメントを取り換えることで、ママのネイルケアができるものもあります。
「やすりタイプ」は爪を削っていくのでケガをさせにくいのが、最大のメリット!初めてのママ・パパも安心して使用できます。
ちょっとした爪の尖った部分でも、赤ちゃんは顔に傷を作ってしまいます。綺麗に、細かく整えてあげることのできる「やすりタイプ」は安心ですね。
デメリットは、「はさみタイプ」や「てこタイプ」に比べると、少しずつ整えるので、お手入れに時間がかかることです。
月齢に合わせて、安全なものを選ぶ
赤ちゃん用爪切りは、「新生児から」「生後3か月から」「生後9か月から」など対象年齢があります。月齢によって爪の硬さも変わってきますので、月齢に合ったものを選んでください。
特に新生児の時期は柔らかく割れやすいため「はさみタイプ」や「やすりタイプ」を準備してあげましょう。
「てこタイプ」は柔らかい爪だと割れてしまうこともあるため、対象年齢を確認して使用するようにしましょう。
「電動タイプやすり」は、アタッチメントが月齢によって変わるので、月齢にあったものを確認してから使用しましょう。
ママ・パパが使いやすいものを選ぶ
どんなにいい爪切りでも、使うママやパパが使いにくくては、うまく切ってあげられないばかりか危険です。ママ・パパが「使いやすそう」と感じるものを購入するようにしましょう。
セットタイプなら、状況に応じてお手入れ可能
赤ちゃん用爪切り、「はさみタイプ」で切ってから、「やすり」で整えたい場合や、いずれ「てこタイプ」も購入するなら最初にまとめてという場合などは、セットになったものがおすすめです。
複数タイプがセットになっているので、月齢が低いうちは「はさみ」で、成長したら「てこ」、それぞれ切ったあとは「やすり」と使い分けていくことができます。また、状況に応じて選んで使用できるのが嬉しいメリットですね。
助産師が伝える赤ちゃんの爪を切る際のポイント
どこまで切る?
指の腹側(てのひら側)から指先を見て、爪の先が見えてきているようなら、指より先にはみ出ている爪の白い部分を切るほか、手で触ってみて尖っている部分があったりするときは、綺麗にそろえてあげましょう。
ポイントは、爪の白い部分を1~2mmくらいは残してあげてください
爪の形がまでしっかりしていないため、深爪によって爪の変形や巻爪の原因になることがあります。
いつ切る?
爪切りのタイミングとしては、赤ちゃんは突然、手を開いたり動いたりするので、赤ちゃんが落ち着いているときにしましょう。
慣れないうちは、赤ちゃんがよく寝ているタイミングで爪を切るのもよいタイミングです。
実際の爪切りで気を付けるポイントは?
一番は、ケガをさせないよう注意!:赤ちゃんは思ってもないような動きを突然することがあります。おとなしく、機嫌よくしているからといって、足の上に座らせるような体勢で赤ちゃんを支えて爪を切ったりすると、突然首をがくっと動かしたりして、爪切りが顔や指の思わぬところに当たる危険もあります。
必ず、赤ちゃんが突然動いても、対応できる体勢で爪切りをしましょう。
慣れない爪切りをする際のおすすめは、赤ちゃんがよく寝ているときに、丁寧に指を支えて切ってあげましょう。その際に、手や足を動かしても他の指にも当たることがないよう、爪を切る指をしっかり支え、切るとよいです。下の写真のようなイメージです。
1回で済ませようと思わないでOK!!爪を切り始めたけど、ぐずる、もにょもにょ動くというときには、一旦中断。別の機会にしましょう。「今日は、この指だけ」とかでもOK!ママとパパ、2人で協力して一人は動かないよう支える、一人は爪を切るなどやりやすい方法を見つけましょう!
もし、深爪してしまったら?
出血がある場合は、ティッシュ等で押さえて止血してください。出血が止まらないときや、傷が深く見える場合などは医師へ相談を。
爪が伸びてくるまで爪切りはせず、ワセリンで保湿してあげましょう
このワセリンは1つあると重宝します。おむつかぶれや、よだれかぶれなどがある際にも使えます。たとえば、おむつかぶれの際には、おむつを交換する際にかぶれ部分に塗ってあげると、うんちやおしっこの成分から皮膚をバリアしてくれるので、皮膚を守ってくれます。
まとめ
赤ちゃんの爪切りは、最初は怖いかもしれませんが、慣れるとスムーズにできるようになります。 赤ちゃんのために、定期的に爪の状態をチェックし、必要に応じて爪切りをしてあげましょう。
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