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何度も起きる『夜泣き』~いつからいつまでどうする?~【助産師監修】

夜泣きは多くのママにとって、大きなストレス要因です。おむつを替えても、おっぱいやミルクでおなかがいっぱいになっても泣き続けている赤ちゃん。ママ自身が泣きたくなります。赤ちゃんが夜中に頻繁に目を覚まし、泣くことで、ママも十分な睡眠を取ることができなくなり、疲労が蓄積してしまいます。

愛情不足や育て方の問題ではなく、成長の過程で起こることなのでママは自分を責めないでください。

夜泣きの時期は、生後半年~1歳半頃までと言われますが、2歳を過ぎても続くことがあります。いつからいつまでと、はっきりとした規定はありません。

実際、筆者の子どもは1歳から夜泣きがひどくなり、4歳過ぎまで、ひどい時には夜中15分おきに泣かれました。子ども自身は15分おきに起きても、翌日への影響はなく元気いっぱい。親の私は、3歳頃からは放っておくと寝るのが分かり、何もしませんでしたが、そのたびに目が覚め昼間は寝不足でへとへとでした。

すべての夜泣きの原因・対策は各々違いますと言われますが、それでも何とかしたいのが夜泣きです。

この記事では、夜泣きの原因と対策について、助産師としての経験と知識をもとに、具体的なアドバイスを詳しく解説します。

新生児が夜中に泣くのは夜泣きではありません。新生児の泣きについては次の記事を参考にどうぞ。

新生児が寝ない!泣きやまない!原因と対処法を解説【助産師監修】

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目次

夜泣きの原因

夜泣きの原因は明らかにはなっていませんが、さまざま原因として考えられることがあります。赤ちゃんが泣く理由を理解することで、適切な対策を取ることができます。

発達の過程によるもの

  • 身体的な成長: 赤ちゃんは成長過程で多くの変化を経験します。特に、身体の成長に伴う痛みや不快感が夜泣きの原因となることがあります。あまり泣きがひどい場合は、身体に湿疹ができていないか、赤くなっている部分がないかなどもチェックしてあげてください。
  • 脳の発達: 赤ちゃんの脳は急速に発達します。新しいスキルを学んだり、環境に適応したりする過程で、不安や興奮が夜泣きを引き起こすことがあります。具体的には、新しい場所へ行って知らない人に会ったり、新しい経験をしたりすると、それを睡眠中に整理をして記憶を定着させるため、脳の刺激で泣き出してしまうこともあります。

お腹の空きや消化不良

  • 空腹: 赤ちゃんが夜中に空腹になると、泣いて授乳を求めることがあります。特に母乳育児をしている場合、夜間も頻繁に授乳することが多いです。
  • 消化不良: ミルクや食べ物が消化しきれずにお腹が痛くなると、夜泣きの原因になります。

環境の変化

  • 温度変化: 部屋の温度が暑すぎたり寒すぎたりすることで、赤ちゃんが不快になり泣くことがあります。
  • 音や光: 環境の音や光が気になって眠れない場合も夜泣きの原因となります。

体の不快感

  • 不快感:鼻が詰まっている、おなかが空いた、おむつが汚れている、布団の肌触りが嫌など様々なこと、些細なことで夜泣きします。暑くて汗をかいていたりすることもあります。
  • 病気や痛み: 風邪や耳の痛み、歯の生え始めなど、体調不良が原因で夜泣きが起こることがあります。

情緒的な要因

  • 分離不安:生後6〜8ヶ月頃から「ママと離れること」に対する不安が高まるため、夜中にママがいないと感じて泣くことがあります。
  • 不安や恐怖: 知らない環境や人に対する不安や恐怖が、夜泣きの原因になることがあります。
  • 愛情の確認: 赤ちゃんは夜中に泣くことで、ママやパパがそばにいてくれることを確認したいと感じることがあります。

夜泣き対策の基本

夜泣き対策の基本は、原因に応じた柔軟なアプローチをすることです。以下の方法を実践して、夜泣きを減らしましょう。

一貫したルーティンの確立

  • リラックスできる環境: 寝る前にリラックスできる環境を作りましょう。柔らかい音楽や優しい照明を取り入れると効果的です。
  • 生活リズムの確立:朝になったらカーテンを開け、朝日をあびるようにする、夜更かしはさせないなど、胎内時計が整いやすい生活リズムを作っていきましょう。
  • 就寝前のルーティン: 毎晩同じ時間にお風呂に入れたり、子守唄を唄う、絵本を読み聞かせたりすることで、赤ちゃんに安心感を与えます。絵本の読み聞かせは生まれた赤ちゃんに早すぎるということはありません。月齢の早いうちから始めましょう。絵本読み聞かせのメリットや方法については次の記事を参考にどうぞ。

適切な睡眠環境の整備

  • 温度管理: 部屋の温度を快適に保ちます。赤ちゃんが快適に感じる温度は18〜22度程度です。
  • 音の調整: 静かな環境を整えることが大切です。ホワイトノイズマシンを使うと、外部の音を遮断し、赤ちゃんが安心して眠れます。ホワイトノイズは、赤ちゃんがリラックスする効果があります。具体的には、換気扇のゴ~という音や、テレビの砂嵐画面のザ~という音などで、赤ちゃんがおなかで聞いていたママの血流音に似ているため安心して泣きやむ効果があります。
  • 暗い環境: 夜間は部屋を暗くすることで、赤ちゃんが夜と昼を区別できるようにします。

お腹を満たす

  • 授乳やミルク: 就寝前に十分な授乳やミルクを与えることで、夜中の空腹を防ぎます。
  • 固形食の導入: 離乳食を始めている場合は、消化しやすい夕食を取り入れ、赤ちゃんのお腹を満たすようにします。

体調管理

  • 健康チェック: 体調不良が原因で夜泣きをしている場合は、医師の診察を受けることが重要です。
  • 歯のケア: 歯が生え始める時期には、歯固めを使用するなどして、赤ちゃんの不快感を和らげましょう。

情緒的な安定

  • スキンシップ: 赤ちゃんが安心できるように、日中もたくさんのスキンシップを取りましょう。抱っこやおんぶ、肌と肌の触れ合いが重要です。
  • 安心感の提供: 夜中に泣いてしまった時には、優しく抱きしめて安心させることが大切です。泣きやまない時は、逆に電気をつけて一度しっかり目を覚まさせたり、抱っこでベランダなどで外気に触れさせるのも一つの方法です。「起こしてしまうなんて!」と思われるかもしれませんが、一見遠回りな方法は、効果があったと感じるママが最も多い方法でもあります。

夜泣きに対する具体的な対策

夜泣きを減らすための具体的な対策をいくつか紹介します。

ホワイトノイズの活用

  • ホワイトノイズマシン: 赤ちゃんが安心して眠れるように、ホワイトノイズを利用します。ホワイトノイズは、外部の音を遮断し、赤ちゃんがリラックスする効果があります。具体的には、換気扇のゴ~という音や、テレビの砂嵐画面のザ~という音などは、赤ちゃんがおなかで聞いていたママの血流音に似ているため安心して泣きやむ効果があります。
  • 自然の音: 自然の音(波の音、風の音など)も、赤ちゃんの睡眠を促進する効果があります。

おくるみの使用

  • おくるみのメリット: おくるみは赤ちゃんを包み込み、安心感を与えます。赤ちゃんが母親のお腹の中にいるような感覚を再現し、夜泣きを減らす効果があります。
  • 安全な使用方法: おくるみを使用する際は、安全に包み込むことが重要です。赤ちゃんの顔が隠れないように注意し、寝返りができるようになったら使用を中止します。

おくるみで包まれることで、母親の子宮内にいた時のような安心感を得ることがありますが、単にくるむだけでは赤ちゃんは安心しません。安心するくるみ方、安全な方法でくるむ必要があり、適切なおくるみを使うことで、夜泣きが減ることがあります。8割以上の方が効果を感じたというおくるみをご紹介します。

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乳児用ベッドの選択

  • 安全で快適なベッド: 赤ちゃんが安心して眠れるベッドを選びましょう。マットレスは適度な硬さがあり、通気性の良い素材を選びます。
  • ベッドの配置: 赤ちゃんのベッドをママやパパの近くに置くことで、夜中に泣いた時にすぐに対応できるようにします。

夜間授乳の調整

  • 授乳スケジュールの調整: 離乳食が順調に進んでいるなら、夜間の授乳スケジュールを調整し、徐々に授乳回数を減らしていきます。最初は短時間で頻繁に授乳し、徐々に間隔を広げていきます。
  • 哺乳瓶の利用: パパが夜間に哺乳瓶でミルクをあげることで、ママが休息を取る時間を確保します。

新生児や体重増加が十分みられていない場合の夜間授乳の回数を減らすのはやめましょう。『離乳食が順調に進み』『断乳してもよい時期』が近付いてからにしましょう。ママが休息してパパが授乳するのはOKです。

ママの自己ケアとサポート

夜泣き対策に取り組むママにとって、自己ケアとサポートは欠かせません。十分な休息とサポートを受けることで、夜泣きに対応する力を保ちましょう。

十分な睡眠の確保

  • 昼寝の推奨: 赤ちゃんが昼寝をしている間に、ママも一緒に休むように心がけましょう。短い仮眠でも疲労回復に役立ちます。眠れなくても、少し横になって目を閉じるだけでも回復できます。
  • 夜間の交代: パパと交代で夜間の育児を担当することで、ママが連続した睡眠を取れるようにします。

ストレス管理

  • リラクゼーション方法: ヨガや瞑想、深呼吸などのリラクゼーション方法を取り入れて、ストレスを軽減しましょう。
  • 趣味などママ自身の時間を少しでも持つ: 自分の趣味や好きなことに時間を使うことで、心のリフレッシュを図ります。買い物へ行く、髪の毛のカットに行く、その数時間でも驚くほどのリフレッシュができるので、パパや家族に赤ちゃんをみてもらいましょう。

サポートを求める

  • 家族や友人の協力: 家族や友人にサポートをお願いし、育児の負担を分担します。具体的な手助けを頼むことで、心の余裕が生まれます。
  • プロフェッショナルな助け: 助産師や育児カウンセラーのサポートを受けることで、夜泣き対策について専門的なアドバイスを得ることができます。助けがなくて困っているときは、一人で頑張りすぎずに、相談してみましょう。

ママ一人ですべてを抱え込まず、サポートを受けましょう。誰かにサポートしてもらい、ママの休息の時間、自分自身がリラックスできる時間、自分の心を癒す時間を確保しましょう。誰にもサポートしてもらえず、困るなら地元の保健センターにSOSしてください。

コミュニケーションの重要性

  • パートナーとの連携: パートナーと育児に関する情報を共有し、協力して夜泣きに対処することが大切です。
  • 感謝の気持ちを伝える: パートナーやサポートしてくれる人々に感謝の気持ちを伝えることで、協力関係を強化します。

夜泣きの予防策

夜泣きを未然に防ぐための予防策も大切です。以下の方法を取り入れることで、夜泣きを減らすことができます。

日中の活動

  • 適度な運動: 日中に赤ちゃんが適度に運動することで、夜間にぐっすりと眠ることができます。外での散歩や遊びを取り入れましょう。
  • 規則正しい生活リズム: 日中の活動時間と休息時間を規則正しく保つことで、赤ちゃんの体内時計を整えます。

食事の管理

  • 栄養バランスの取れた食事: 栄養バランスの取れた食事を提供することで、赤ちゃんの健康を維持し、夜間の不快感を減らします。離乳食が進んできたら、バランスも考えるようにしましょう。
  • 夕食のタイミング: 夕食は就寝時間の1〜2時間前に取るようにし、消化不良を防ぎます。

情緒の安定

  • 愛情の表現: 日中にたくさんの愛情を注ぎ、赤ちゃんが安心できる環境を作りましょう。
  • 定期的なスキンシップ: 抱っこやおんぶ、肌と肌の触れ合いを日常的に行い、赤ちゃんの情緒を安定させます。

ルーティンの徹底

  • お昼寝の時間管理: お昼寝の時間を適切に管理し、夜間の睡眠リズムを崩さないようにします。
  • 就寝前のリラックスタイム: 寝る前に絵本を読むなど、リラックスできる時間を設け、赤ちゃんが安心して眠れるようにします。

パパの役割

夜泣き対策において、パパの役割も重要です。パパが積極的に育児に参加することで、ママの負担を軽減し、家族全体の幸福度が向上します。

夜間の育児分担

仕事が休みの前夜は、一晩パパが育児担当をして、ママを一晩しっかりぐっすり休ませてあげるなどの協力がほしいです。

  • 授乳のサポート: パパがミルクを用意し、夜間の授乳をサポートすることで、ママが休息を取る時間を確保します。
  • おむつ替えの担当: おむつ替えをパパが担当することで、夜中の負担を分担します。

積極的なコミュニケーション

  • ママとの連携: パパとママが育児に関する情報を共有し、お互いの負担を軽減する方法を話し合います。
  • 感謝の気持ちを伝える: ママの努力に対して感謝の気持ちを伝えることで、ポジティブな育児環境を作ります。

パパと赤ちゃんの絆を深める

  • 日中の育児参加: パパが日中の育児に積極的に参加することで、赤ちゃんとの絆を深めます。これにより、夜中に泣いたときにもパパが安心させやすくなります。
  • 夜間のスキンシップ: 夜中に赤ちゃんが泣いたときに、パパが優しく抱きしめて安心させることで、赤ちゃんがリラックスして眠れるようにします。

プロフェッショナルなサポートの活用

夜泣きが続く場合は、プロフェッショナルなサポートを受けることも検討しましょう。専門家のアドバイスを受けることで、適切な対策を講じることができます。

助産師のサポート

  • 助産師によるアドバイス: 助産師は育児に関する豊富な知識を持っています。夜泣きに関する具体的なアドバイスを受けることで、効果的な対策を講じることができます。
  • 訪問サービス: 助産師の訪問サービスを利用することで、家庭環境に合わせた具体的なアドバイスを受けることができます。

育児カウンセラーの利用

  • メンタルサポート: 育児カウンセラーは、ママやパパのメンタルサポートを提供します。夜泣きに対するストレスを軽減し、ポジティブな育児環境を作る手助けをしてくれます。
  • 具体的な対策: 育児カウンセラーは、個々の家庭の状況に合わせた具体的な対策を提案してくれます。

小児科医の診察

  • 健康チェック: 小児科医に相談し、赤ちゃんの健康状態を確認することが大切です。病気や体調不良が原因で夜泣きが起こっている場合は、適切な治療を受けることができます。
  • 専門的なアドバイス: 小児科医から専門的なアドバイスを受けることで、夜泣きに対する適切な対策を講じることができます。

まとめ

夜泣きには必ず終わりがありますが、一筋縄でいかないことも多く、毎晩、何度も起きるとママ・パパには辛い日が続きます。様々な方法を試しながら、赤ちゃんにとって最適な環境を整えていき、そのストレスの軽減をさせましょう。あまりに辛い日が続く場合は、自分たちだけで抱え込まず、周囲のサポートや専門家の助けを借りることも忘れないでください。

この記事で紹介した対策やアドバイスを参考にして、夜泣きに悩むママたちが少しでも楽になり、赤ちゃんと共に安心して眠れる夜を迎えられるよう願っています。育児は大変なことも多いですが、赤ちゃんとの貴重な時間を大切にしながら、無理をせず頑張りすぎず、困ったときには誰かに相談、サポートを受けるようにしましょう。

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